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 >> 通学マスター
 最近の私の通学スタイルはFMラジオを聴きながら右手につり革。テレビよりもラジオ聴いてる時間の方が長いという生活サイクルの一端はこの通学にもあると言っても過言ではないでしょう。ラジオの電波を電車内でもギャンギャン拾ってくれるMP3プレーヤーのマイケル・フェルプスくん(i river社製)。競泳でナンバーワンをとることはできませんが、こいつの耐久性と稼働率はハンパじゃございません。特A級の虐待とも取れる私の扱いにも耐え、なによりほぼ24時間稼動。ルーキーイヤーの小林幹英を彷彿とさせるフル稼働っぷりは見るものの涙を誘います。幹英の2年目以降を知る人にとっては顔面蒼白、冷汗三斗、暴れ馬インマイハートでしょう。
 話が明後日の方面に向かっていますが、今回のテキストのテーマはマイケル・フェルプス(i river社製)とかいうどこぞの6冠王みたいな名前のMP3プレーヤーがメインではございません。こんなので行数埋められるほど愛を持ってMP3プレーヤーには接してはいませ・・・う、ウソだよ!ウソだよ!マイケル!オレはお前のことが大好きだ!だ、だからオレを見捨てないでくれ!!
 私の通学のスタイルはこのようにMP3プレーヤーとのムフフなランデブー。しかし、朝の通勤時間帯の満員電車を見てみると、誰しもそうとは限らないようです。ということは、つまりみなさんも必ずしもそうではないということになります。かく言う私もつい最近までは電車内では暇を持て余していたクチでした。本を読むにしても満員状態では邪魔くさくってしょうがない、音楽を聴くにしてもツールがない。あの頃の私は、ボンバーマンの試合が始まった瞬間にボタン連打しすぎてボムを置いてしまったような状態でした。そう、まさに八方塞がり。解決策が容易には提示できませんでした。もうあーなってしまったらみそボンで外野からボム投げまくるしかありません。
 そこで私はみなさんにそんな思いをさせないためにも、この機会にノーツールでできる電車内での処世術を伝授したいと思います。5月も上旬、新1年生や新入社員のみなさんもそろそろ電車内での過ごし方にクリエイティビティを求めたくなる時期でしょう。きっとそうです。そうなはずです。世間一般はそうなんだ。あなたが気付いてないだけです。ドンブラコードンブラコーと目的地までの数十分もしくは数時間をボケーッと暇を持て余すのが最善とは必ずしも言い切れません。有意義に時間を過ごしてこそ、真の通学通勤マスターです。そうでしょ?そう思うよね?そうだと言ってくれよブラザー。
 ということで、いくつか有意義な時間の使い方を紹介していこうと思います。まずは「隣の人が礼儀正しく折りたたんで読んでる新聞のチラ見」。これは実に有意義なものです。日経新聞なんかだったら労せずして経済情報が、サンスポだったら労せずして古田監督の焦燥感が一目瞭然です。そして「中吊り広告のチェック」、これは基本中の基本とも言える電車マスターの必修講座です。週刊誌の広告がひしめく中吊り、週刊新潮とか週刊朝日の中吊りはどれもこれも興味深いものばかり。政治家の裏話や芸能界の裏、実に興味深いものです。年齢詐称のアイドルがいきなり態度をでかくし始めたとか、某政治家がキャバクラのお姉ちゃんとあんなことしてるだとか。真偽のほどが明確でないという点に目を瞑ればナンバーワンの暇潰しにもなりえるでしょう。また、高度な技として「足を踏まれたので思いっきりヒールでハンムラピ法典」や「電車内で巻き起こる罵詈雑言ケンカ祭りの観戦」、「駆け込み乗車の阻止とそのフォーメーション編成」といったものもありますが、これらは自らのスキルもさることながら運がつきまとうものとなります。特にケンカなんてものはプレミアだと考えてもらって構わないでしょう。ヘタすればW杯より価値ある一戦です。おっちゃん同士の醜い争い、目の当たりにしたらアドレナリンと憎悪とが入り混じったなんとも言えない感情を覚えることでしょう。嗚呼、まさに新鮮そのもの。そしてかなりの確率で電車を止める迷惑行為に発展するため、諸刃である点も見逃すことはできません。
 このように軽く挙げるだけでも様々な術があることがわかります。上記では説明しきれなかったノーツール通学通勤スキルはまだまだたくさんあります。それはまさに空に広がる星の数のように。これを機に、みなさんの通学通勤がより有意義なものになればいいと思う次第です。最後に私事で申し訳ありませんが、これ書いてたらなぜかボンバーマンやりたくなりました。この夏はルーイに乗って颯爽と駆け出したいと思います。

 070508

ほーむ > げるまにうむ


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