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 >> 夏休みらしく美保さんとオフ会(前編)
 「実はユーさん、私、渋谷初めてなんですよ」「―――あ、そうなんだー」
 というわけで、緒戦の野乃佳嬢からしばらく間が空いてしまいましたが、オフ会企画第2弾ということで「ばいばい、ぼくらの、」の美保さんとの対面でございます。前回とは違って私の手元にはなんの予備知識もございません!どこ在住ですか!?何歳ですか!?ご趣味は!?休みの時はなにしてますか!?得意料理は!?肉じゃがですか!?なんもわかりません。まったくガラスの仮面でも装備してるかのごとくミステリアスだぜ・・・だがしかし、それもまた・・・ジュルリ
 待ち合わせ場所は分かりやすいところ、というわけでキャピタルシティな雰囲気がモリモリなJR東京駅。いやー、まったく今日もいいレンガっぷりだよキミ!韓国のソウル駅も同じデザイナーが造ったっていうけど、東京駅くんの方が全然いいよ!韓国行って覚えてるのがそれと南大門だけだけど、これだけは断言できる!いやはっはっは!今日もワンダフルだよ、東京駅くん!などと、独り言パラダイスで周囲の白い目を一身に浴びていると、あらぬ方向から美保さんらしき人物登場。あら、なんか前回と違って早いんですね。え?いや、だってあなた、顔もわからんのだからわかりやすいほうg・・・あ、こんなのは求めてなかった、あ、はい。すいません、ごめんなさい、申し訳ありません、ほんとごめんなさい
 初対面で初土下座をかましてしまい、早速封建的な縦関係が明確なものとなってしまった。それでも、今回の目的地を私に委ねてくださる美保嬢。嗚呼、あなたが女神ですか、私としたことが今の今までまったく気付きませんでしたよ・・・と、言っても私もまったく行き先を考えていなかった。くそ・・・前回は野乃佳さんに任せて終わりだったのにな・・・なんてこったい・・・いや、でも結構この前も不意打ちだったしな・・・どうする・・・どうするんだよ!どうすんだよオレ!?「・・・あの、特に行くとこないなら、テキトーに移動しません?」ああ、結局主導権は女神じゃないか。
 東京駅からテキトーに移動、ということで国際フォーラムやらそっちの方に歩みを進めることに。このへんは実を言うと、駅が密集しているようなところなので、駅間隔が短いのです。だので、3分くらい歩けば次の駅にー、なんてのもザラ。ということで、ひとまず私が使い慣れているというだけでJR有楽町駅へ。道中、美保さんと会話を交わすも、初っ端の変態イメージはなかなか拭えないもんで。すごい勢いでトゲを出してくるのであります。だがしかし、それもまた・・・ジュルリ
 有楽町駅に着いたあたりで「あ、有楽町って山手線通ってますよね?私、渋谷行ってみたいんですよねー」と美保さん。ああ、やっぱ行きたいとこあるんじゃない。なんだい、この人はあちきを手のひらの上で転がしてるのかい・・・!「ああ、じゃあ渋谷にしますか」それでも爽やかナイスガイな私は快く応じます。っつーか、渋谷だったら東京駅からでも行けたじゃん。行けたじゃんかよ・・・すると、駅の階段付近でふと思い出した。イヤホンがぶっ壊れていたんだ、と。とうとう連日の激務に耐えられず、私のmp3プレーヤーのイヤホンが逝去したのだ。これはまったく不便な話である。これじゃただの変なヒモのついた重りだ。さっさと意義ある状態にしなくては!「あ、美保さん。途中でイヤホン買っていってもいいですかね?」「え・・・?いいですよ」ここで気付くべきだったことは、別に今買わなくてもいい、ということだ。そんな人と会うときまでイヤホンやらヘッドホンつけることなんてありゃしないんだから。ほら、美保さんも怪訝な顔してらっしゃるわ。もう般若の形相、鬼の形相、鬼の副長、まるで土方歳三だわ。半ば自分の発言に後悔しながらも、一番近い電気街、色んな人のメッカ・秋葉原へ行くことに。電化製品買うに事欠かない場所ですしね、有効に活用しましょう。ここで軽く買い物してから渋谷かなー、でも結構渋谷遠いんだよねー、なんて独り妄想サミットを開催していると早々に秋葉原到着。「へー、ここが・・・実はユーさん、私、渋谷初めてなんですよ」「―――あ、そうなんだー」・・・ん?あれあれ?なんかおかしいぞ?なんか美保さんのトーンがおかしい・・・なぜトーンが高いんだ・・・そうか・・・渋谷は初めてですか。実は私も数えるほどしか行ったことはありませんよ。でも青山とか代官山なんてほとんど行ったことないような場所なんで、それに比べりゃ渋谷なんて庭みたいなもんですよ。安心してください。でもね、ここは渋谷じゃありませんよ、渋谷じゃないんですよ・・・美保さん。ま、まさかとは思いますが・・・!
人ゴミだった タワー・・・ 友人に譲渡しまった・・・
 ち、違うぞ!これは渋谷じゃない!全然渋谷じゃないぞ!なんつーイメージ映像だ!これは109じゃなてココアタワーだ!くそっ!人ごみにまみれながら意気揚々としている美保さんにこの事実は実に告げにくい・・・!なんてこった!美保さんの羞恥心を刺激せずになおかつ、現状で最も最善をつくした策は・・・なにか妙案はないのか!?くそっ!しかたがない・・・ここは私がこのまま秋葉原を渋谷のまま突き通すしかない・・・!!はたして美保さんとの「渋谷」珍道中は成功するのだろうか!?先行きが不安でしょうがないさ!(つづく)

070806

「夏休みらしく美保さんとオフ会」(後編)

ほーむ


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